英語の cake は日本と違う?食べるケーキ以外の意味もある
「cake」という言葉を聞くとバースデーケーキやウェディングケーキなど食べるケーキが想像しやすいですが、英語の cake はそれ以外の意味で使われることもあります。
またイメージするケーキが少し異なる点も覚えておきたいところです。
思い描くケーキによって名詞が変わる
まず cake という単語を使うとネイティブはホールケーキを思い浮かべるようです。a cake ならホールケーキ丸ごと一つです。
「I had a cake.」 と言ったら「え、ホールケーキ1個食べたの?!」となります。
「○切のケーキ」と伝えたいときは piece of を使います。
I had a piece of cake at dinner.
I had two pieces of cake in the afternoon.
単純にケーキという食べ物が好き、ということを伝えたいときは cake。
I like cake.
たくさんの種類のケーキを思い浮かべながらケーキ好きだなーというときは、cakes と言います。
I like cakes.
上記2つはそこまで捉えられ方に違いがないのですが、some がつくと単数か複数形かで意味が変わります。
some cake
ケーキ1個の中のいくつか
some cakes
いくつかあるケーキの中のいくつか
特定のそのケーキが好きだということを言いたいときはこの表現になります。
I like the cake.
【参考】
【アメリカ人が解説】“I like~.”の文の名詞は単数形?複数形? - アメリカ人英語講師ローラが解説
cake はお菓子のケーキ以外の意味もある
cake はケーキのような「平たく固めたもの」を表すときにも使われます。
rice cake ならお米のケーキではなく、お餅。
fish cake は魚のケーキではなく、魚のすり身を固めたもの。
平べったい数えられない名詞のものを数えたいときに使うこともあります。
a cake of 〇〇
cake を使ったイディオム「a piece of cake」
「a piece of cake」は「簡単にできることだ」と言いたいときに使う表現です。
直訳は「一切れのケーキ」。この一切れのケーキを食べることなんて簡単だよね、ということから「簡単にできること」という意味を持つようになったとのことです。
イギリスの cartoon を見ていると「easy as pie」というイディオムが出てきます。こちらもパイを食べるのと同じくらい簡単にできることを表現するイディオムです。
ケーキの種類の違い
日本ではよく聞くケーキの種類の中には海外では何それ?と思われたり、別のものを思い浮かべるものがいくつかあります。
【パンケーキ・ホットケーキ】
日本でも違いのわかりづらい2つですが、英語では大体 pan cake と言われます。hot cake も一部の地域では通じるようですが、ほとんどの場所では「人気のケーキ」ととらえられてしまうので、ケーキの種類を指したいときは pan cake の方が無難ですね。
パンケーキとホットケーキの違いって何?じつは海外で通じないこととは?
【パウンドケーキ】
小麦粉・砂糖・バター・卵を材料に作ったケーキを日本ではパウンドケーキと呼びますが、なんとパウンドケーキは日本英語のようで、海外では通じないようです。発祥であるイギリスでは、loaf や tea bread といった名前が主流のようです。
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【ロールケーキ】
ロールケーキも日本英語なので、roll cake ではなく、Swiss roll や rolled cake と言われます。
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