even の意味
even は平らなといった意味や日本語でも使われるイーブン(同等である・同様である)という意味のほか、強調を表す言葉としてもよく使われます。
さまざまな場面でよく使われるワードなので、今使われている even はどの意味なのか、というのを理解できるようするためにもどのような意味があるのかをしっかりここで確認してみてください。そしてたくさんの even を使った英語を聞いてニュアンスを覚えていきましょう。
【英英辞典によるワードの意味】
【参照】even | 意味, Cambridge 英語辞書での定義
品詞 : 副詞
used to show that something is surprising, unusual, unexpected, or extreme:
何かが驚くべきこと、珍しいこと、予期せぬこと、または極端なことを示すために使用されます。
品詞 : 形容詞
flat and smooth, or on the same level:
平らで滑らか、または同じレベルにある。
continuous or regular:
継続的・連続的または定期的・規則的である
even のコアイメージは何かの表面が平らであること。そこから均等である、同様である、数が割り切れる偶数のといった意味に派生していきました。
【語源参考】 even の意味、語源、由来・英語語源辞典
【コアイメージ参照】英語「even」の意味・使い方・読み方 | Weblio英和辞書
【発音】
発音記号: ˈiːvn
水平・均等・均一・同等である
「水平な・平らな」という意味より、そこから広がったニュアンスである「均等な、同様に」と言った意味で使われているのをよく聞きます。(広義の意味としては同じに捉えられるかもしれませんが…)
「水平・平ら」という意味で使われていても「同様」という意味で使われていても、フラットであることをイメージして読んでみると結構ニュアンスがつかみやすいです。
We have an even chance.
同等である、という意味から後に続く言葉をイコールとしての捉えることもできます。この文では「むしろ、実際」と言った訳で考えてみるとしっくりきます。
He said it was so bad, even the worst.
日本語でもイーブンと言われるように「互角の、同点の」と言った意味にもなります。
They fought an even battle.
Japanese
彼らは互角の戦いをした。
お金の貸し借りなしの状態
同等であることから「お金の貸し借りがない」という時にも使えます。
I'm even with you.
We are even.
get even with
"get even" で、同様にする = 借りを返すという意味になります。 with の後には借りを返す人がきます。
I'll get even with him next time.
break even
主にビジネスにおいて使われる言葉で、「損得なしになる。収支がトントンである」という意味です。
to have no profit or loss at the end of a business activity:
(中略)
break even | アメリカ英語辞典
to earn enough money to pay for expenses, without any profit:
break even | 意味, Cambridge 英語辞書での定義
利益や損益がないこと、事業活動の終わりに。
十分なお金を稼ぐ、経費を払うための。利益なしで。
偶数を表す even
2, 4, 6 and 8 are even numbers.
ちなみに奇数は odd number です。
驚きや意外性を含んだ強調
「〇〇でさえ」「〇〇さえも」といった驚きや意外性を含んだ使い方をするのが副詞の even です。
「名詞」なら「〇〇さえも」、「動詞」なら「〇〇することさえも」といったようにどちらもそのもの・ことを強調します。
I'm full. Even water does not fit in my stomach.
Japanese
お腹いっぱい。水すら胃袋に入らない。
She is about to leave and has no makeup or even a change of clothes.
Japanese
彼女はこれから出かけるのに、メイクも着替えさえもしていない。
even when
「〇〇の時でさえ」という時には even の後に「〇〇の時」を表す when が付けられます。
"even then" なら「その時でさえ」、"even now" なら「今でさえ」。
even 比較級 で「さらに〇〇」
"-er" といった比較級の前に even がつくとその比較を強める働きをします。「さらに、いっそう」と言った訳が当てはまります。
It will be even hotter tomorrow.
Japanese
明日はさらに暑くなるらしい
even if と even though
「たとえ〇〇でも」と言いたいときに使われるのが、even if と even though です。この2つは〇〇の部分が仮定のことなのか事実なのかによって使い分けられます。
【even if】仮定として「もしこうだったとしても」。
【even though】事実に基づいて「それにも関わらず、それでも〇〇」。
① Even if I have a fever, I'll go to work.
② Even though I had a fever, I went to work.
①の文章は「熱が出るがどうかは分からないけど、それでも仕事には行く」
②の文章は「事実として熱があったけど、仕事に行った」
【関連記事】"even though" "even if" の違い
even as A, B
「Aの時にBをする」という意味。"as A, B" でも文章は成り立ちますが、even を入れることでその内容が強調されます。
Even as I was speaking he got up and went to take a drink.
even がなければその時の状況を説明しているだけにも捉えられますが、even があるとそういう状況ではなかったのにそういうことをしたんだ、ということが明確になります。
even so
"so" はイコールの働きもするワードで、so の後に続く言葉だとしても、という意味になります。but や however と同じ意味ですが、even が強調のワードなので even so の方が「けれども」のニュアンスが強いです。