and と or の違いと否定文での意味
「AとBなら A and B」、「AかBなら A or B」というように、and は2つ以上のことを合わせて、or は2つ以上のどれかであることを指すときに使われるワードです。
簡単な単語ではあるものの、文章によってここで or が使われるの?この時の and はこういう意味だったのか…というのがあったので、どういった場合にどのような意味として捉えていけばいいかをまとめていきたいと思います。
and
and は「AとB」のように and で追加されたものが付け足されていくようなイメージです。
例えば以下のように続けた動作を表現するときは and です。
She looked down and then at her feet.
彼女は下を向いてそして自分の足をみた。
or
or は「AかBか」といったようにどちらかであることに使われます。"Now or ever" のように「さもないと」といった訳もあります。
また「すなわち、つまり」という訳が当てはめられることがあります。
いくつかの可能性を結びつけているのが or です。
どちらかという選択肢を求める場合にも使われますし、ある単語やフレーズが別の単語やフレーズと同じ意味であることを示したり、別の単語やフレーズを説明したり、制限したり、修正したりするためにも使用されます。
Rosalind, or Roz to her friends, took the initiative.
Things have been going very well recently. Or they were, until two days ago.
参照: or | 意味, Cambridge 英語辞書での定義
それぞれ否定文になると…
少し混乱するのが否定文で使われる and と or です。
not A and B ... AとB「両方は」not(片方ならOK)
not A or B ... AかB「どちらも」not
and は否定文になると「どちらもではない」という意味になります。and のもつ意味の「どちらとも」という部分の意味が否定されます。
I don't speak Japanese and English.
私は日本語と英語どちらも話せるわけではない。
これは日本語と英語の2ヶ国語とも話せないわけではなく、どちらかは話せるけれど「日本語と英語の2つが話せるわけではない」という意味になります。
or は否定文になると「AかBか」という両方の可能性が否定されるので、結論は「どちらでもない」になります。
I don't speak Japanese or English.
私は日本語も英語もどちらも話せない。